個人開発シリーズ1:ドメイン知識の習得
こちらの記事の続きになります。
投資支援ツールを作っていくにあたり、まずそのドメインについての理解度を高める必要があります。本来であればドメインエキスパートが開発チームにいてそこと対話することで理解を深めるべきですが、個人開発なのでそうもいきません。そこで自分がドメインエキスパートになるために、VCの投資活動や業務について何冊か書籍を読んだり、調査を行ったのでそのまとめを書いています。
ここではツール開発に向けた要点のみ書き上げているので、ドメインについてより詳細なまとめはこちらの記事で書いています。
ドメイン知識メモ
VCの分類
- マネジメント型VC
- 投資先の経営支援も行う
- 業界特化型VC
- ファイナンシャル型VC
- 株式市場への理解やノウハウを活かす
- 株式市場に左右される
これらそれぞれのタイプのVCから、知識を凝集する。できるだけ株式市場の値動きに左右されない中長期投資を行うことを目指すため、 特にフィナンシャル型以外のVCから、個人投資家にも活かせる知識を取り入れる。
とはいえあくまで個人投資家向けの投資支援ツールなので、投資先のマネジメントは対象外。業務プロセスや方法論についてのみ取り入れる想定。
VC業務プロセス(マネジメント型VC)
個人投資家でも関係ありそう/開発するアプリケーションで担当したい部分は⭐️マーク。 その部分の文献や研究から個人投資家の支援に活かせそうなノウハウをツールに取り入れていく。
- 案件発掘(Deal Sourcing)⭐️
- 投資案件を幅広く集める業務
- ある程度パターン化された方法論がある
- 投資検討:デューデリジェンス(Due Diligence)⭐️
- そのなかから投資すべき案件を見出し、投資の的確性を精査する業務
- ある程度パターン化された方法論がある
- 業界慣習として基本的に3ヶ月以内とされている(CVCに限る話かも?
- 意思決定⭐️
- バリュエーション(株価)を決めて投資額などを意思決定する業務
- 経営支援
- エグジット
- ある程度成長を経た後に、経営陣と相談しながら株式公開や売却などに導く業務
VC活動に必要な素養
- VCとしての活動に最も重要なのは業界人脈
- 人脈を形成し、その中心にいる人物ほど情報アクセスの速度や案件紹介の数が増える⭐️
- 投資先企業側にも人脈の提供ができるため
- ベンチャー企業側としても、そのような人物に投資や経営支援を受けることが旨味が大きい
- VC同士は自身の持つ有望投資案件の紹介も行っている
- 将来自分も同様に有望案件への投資機会を紹介してもらえるという見返りを期待(⭐️)
- 意見交換にもなり、自らの投資検討の精度を上げることもできる⭐️
- 投資先の支援にもなる⇒そのため、特にアーリーステージでは共同投資パートナー選びは重要
=> 個人投資家もやりたい・メリットがあるが、個人投資家同士では見返りを期待することが難しいので人脈形成の観点は難しい?
=> 当面は個人利用を考えているが、リリースも目指す際はここの解決も目指す(個人投資家同士の人脈形成を支援するアイデアも一応あるがここでは略)
まとめ
まとめると、「VCの業務プロセスや方法論の導入」、「個人投資家の人脈形成(オプション)」の観点で個人投資家を支援するツールを作成していきたいと思います。自分自身、エンジニアをしつつ個人投資家もやっていきたいと思っているのですが。VCや投資機関と同水準の投資活動を行えるようにしていくのが目標です。
長い時間かけて作ってこうと思うので割とまともにやることを明確化してみました。 (もっとちゃんとした企画書みたいなのも作ってみたんですが、そちらはまた別の機会でブログにするかもしれません)
それでは、やっていきます💪